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2012年6月12日(火)
ケープネルソン灯台  
Cape Nelson Lightstation
ポートランド Portland
グレートオーシャンロード
ビクトリア Victoria
この場所の地図(Googole Map)

ポートランドから車で30分の場所にケープネルソン灯台がある。現在では、現役を退いて宿泊施設、カフェとなって再利用されている。
左は、信号所。(現在は、展望台)

撮影データ Canon EOS 5DMarkU シャッター速度AE 評価測光 絞りF16.0 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM
2011年2月03日板屋雅博 撮影


グレートオーシャンロードとバス海峡は、海の難所として有名な場所。1800年代、地球の反対側である英国や、ヨーロッパ諸国からはるばると自由と富の大陸へと数多くの移民がやってきた。クリッパー船と呼ばれる快速船を使っても半年以上かかる長旅であった。そのルートは、ヨーロッパ大陸からアフリカ大陸の西側を、大西洋をケープタウンまで南下する。そこで食糧などを積み込み、一路、真東へ進むと南オーストラリアをかすめて、このグレートオーシャンロードへ入ってくる。あと少しで、目指す約束の地メルボルンへ到達するが、その前に待ち構えていたのが、難破船海岸(Shipwreck Coast)とも呼ばれたこの海岸である。濃い霧、強風、荒れ狂う海、そして一番大きな原因とも云われたのが、灯台が無かったこと。最も有名な難破船は、ロックアード(Lock Ard)である。

イザベラのカフェ。当時は、機会室、作業室。灯台の施設であったブルーストーン製の立派な建物だが、現在はカフェになっている。




灯台の建設が始まったのは、1882年。地元産の高価だが、頑丈なブルーストーンを使用したが、直ぐに枯渇した。そこでメルボルンから強固なレンガを取り寄せて使いだしたが、その後、新しい石切り場を直線で約11kmの距離の場所に発見したが、道路がない為に、ポートランド経由で運んできた。25名の職人と20名の助手によって、ブルーストーンは切り出された。仕上げを施された後、15組の輸送隊によって、灯台の場所へ運ばれてきた。
灯台、職員用宿舎、機械室、作業室などは、ビクトリア植民地政府公共土木課の建築技術者フレデリック・ハインズによって設計され、J Horne会社によって11552ポンドで建築された。

職員用宿舎。現在は、ケープネルソン灯台ホテル。

Cape Nelson Lightstation


1 bedroom $180.00 per night
2 bedrooms $250.00 per night

オーストラリアの灯台
www.lighthouse.net.au

South Solitary - Filmed in and around Cape Nelson
www.southsolitarythemovie.com

The Great South West Walk
www.greatsouthwestwalk.com



灯台の隣には、信号所が置かれた。ここには国際信号旗が掲げられた。また当時としては最高の品質の真鍮製望遠鏡が設置された。当時、ロシアがヨーロッパ各地に侵略を繰り返しており、オーストラリアへもロシアが来るとのうわさが流れた。そのため、最新鋭の望遠鏡が1885年5月29日に設置されている。長さが2.1m、レンズの直径が10cmという当時としては、大型の望遠鏡が設置された。40kmから50kmまでの長距離の船を監視できたが、遭難用というよりは、敵艦を発見するためであった。

上部の台地の上の部分にポートランドの港の施設が見える。

ポートランドの海には、冬にはクジラが訪れる。

クジラ観光ツアー
www.bluewhalestudy.org



ケープネルソン灯台の諸元
Cape Nelson Lightstation
緯度 38° 25.9' S 東経 141° 32.5''E

高さ32m。到達海域21海里。
白色、4秒、20秒毎に4秒の群閃。
White, Group Flashing 4 every 20 seconds

群閃とは、ピカピカと2回以上光ること。一方、単閃とは、ピカと1回だけ光ること。

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