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モーニントン半島

フリンダースの桟橋

メルボルン百景トップ

2012年4月07日(土)
桟橋 Jetty
フリンダース Flinders
ウェスタンポート Western Port
モーニントン半島 Mornington Peninsula
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
 
フリンダースの桟橋 Jettyは、主に観光用途。行楽客や地元の人の散歩道。釣りを楽しむ人もいる。
モーニントン半島の東側であるウェスタンポートは、混雑した西側に比べると別天地。
公共バスでフランクストンからも行ける。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE スポット測光 絞りF22.0  1/200秒 ISO感度 400 露出補正 AWB JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM
2011年1月4日板屋雅博 撮影


 正面は、フィリップ島。フリンダース、フレンチ島などがある湾をウェスタンポート湾(Western Port)と云う。
ウェスタンポートは、680平方kmの広さでビクトリア州では、1930平方kmのメルボルン湾(ポートフィリップ湾)に続く二番目の大きさの湾。メルボルン港は、豪州最大の港であるが、水深が浅く世界の潮流である超大型船を入れることが出来ない。そのため、航路の浚渫が必要であるが、メルボルン市民の一部が海水の汚染があるとして、大反対をしている。このため新港の建設候補としてウェスタンポートが挙げられている。ただウェスタンポートにしても同じ問題がある。このふたつの島以外にも10ほどの小さな島がある。

メルボルン湾浚渫プロジェクト

 ウェスタンポートには、あざらし、イルカ、クジラなどの季節により回遊してくる。ラムサール条約に登録されている。

ウェスタンポートは、1797年にこの地区を調査している。まだメルボルンの街は存在せずビクトリア自体に西欧人がひとりもいない時代。
シドニーの第二代ジョン・ハンターNSW植民地総督から捕鯨の許可を得たジョージバスによって調査されている。シドニーなどの既に調査済の港に比べると最も西にあったためにウェスタンポートと名付けられた。即ちメルボルン湾の存在を知らなかったことがわかる。 ウェスタンポートには、フレンチアイランドとフィリップアイランドのふたつの大きな島がある。フレンチアイランドは、1802年にフランス船により発見されて名付けられている。1826年にフランスがウェスタンポートを植民地に企てているという話が英国に伝わった。驚いた英国政府は、ウェスタンポートの植民を急ぐように、シドニーに指示を送った。

 当時のラルフ・ダーリング総督(シドニーのダーリング湾に名を残している。)は、1826年11月に多くの囚人や軍隊をウェスタンポートに送って植民を始めてた。しかし植民には困難が多く、1年後にウェスタンポートから撤退している。
1803年にモーニントン半島西側のソレントにコリンズ大佐の囚人と軍隊が植民を企てたが、半年後に撤退している。
従ってウェスタンポートの植民は、2番目の企てということになる。


 フリンダースには、大型モーターボート用の施設はなく、小型の船が「数十隻、沖に留められている。
ウェスタンポートで大型艇が留められる港。
Stony Point
Blind Bight
Corinella
Hastings

メルボルンの西部地区アルトナやラバトンに産業地区があるが、既に飽和状態となっている。ウェスタンポートの一部が今後の開発地区として検討されている。
ヘイスティング(Hastings)には、現在でも製鉄業のブルースコープや、石油のエッソなどがある。
BlueScope Steel コリンズ通りの本社

  メルボルン湾や、ウェスタンポートの浚渫、工業化に反対している団体は、ブルーウェジで、ビクトリア州政府と激しくぶつかっている。

Blue Wedges  公式web

ブルーウェッジを支持する環境関係の団体
Victorian National Parks Association, Australian Conservation Foundation, Friends of the Earth, The Wilderness Society, Environment Victoria, Port Phillip Conservation Council and Western Region Environment Centre

モーニントン半島

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