2022年6月5日（日） 従来版
ペノーラ Penola
クナワラ Coonawarra
南オーストラリア州
South Australia
この場所の地図 Google Map
南オーストアリア州（SA州）の３大ワイン産地のひとつクナワラの最大の街はペノーラである。ワイナリー巡りの拠点として有名だが、豪州唯一のキリスト教聖人のマリー・マキロップが最初の学校を開設した場所で、多数の遺跡がある。
撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ シャッタースピード優先AE 評価測光 1/160 絞り10 ISO感度 100 オート 露出補正
JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM 2011年2月4日14:40 板屋雅博撮影
ペノーラは、SA州で最もワイン産業が盛んな場所のひとつであり、聖人マリー・マキロップの生涯で最も重要な場所のひとつである。ペノーラの町部北側からクナワラにかけて３０箇所のワイナリーが続く。１４ｋｍの距離に石灰岩（limestone）の上部にテラロッサ（terra
rossa）と呼ばれる赤土が乗っている赤ワインに取って最高の場所である。この場所で最高品質のワインを１２０年に渡って生産している。特にキャベネ・ソーベニオン品種の赤ワインの真に最高品質と言われるに相応しい評判を取っている。
この地域に最初に植民したヨーロッパ人は、１８４０年に到着したオースチン兄弟であり、現在のヤルンパーク（Yallum Park.）の場所に１０９平方マイルの牧場を設立した。１８５０年代にはスコットランド人の庭師ウィリアム・ウィルソン（William
Wilson）が現在のペノーラの地にフルーツ農園を造り、ウィンを作った。ペノーラの創設者であり、ペノーラのキングと呼ばれたおは、アレキサンダー・カメロン（Alexander
Cameron ：１８１０ー１８８１）である。１８４１年にSAを横切り、１８４４年に大農場へやってきた。
１８５０年頃、カメロンはパブロイヤル・オーク（ Royal Oa）をオープンしてペノーラ地区にやってきた旅行者にアルコール類を提供した。
カメロンは、パブ（ hotel）から北側に続く８０エーカーの土地の所有権（ freehold title）を購入した。これが現在のペノーラの町域となった。
靴製造業者（bootmaker,）のクリストファー・シャラムは、アレキサンダー・カメロンの土地に１８５０年に住居を建てた。すぐ後に鍛冶屋のヘイルズが続いた。１８５０年後半にカメロンは追加して８０エーカーの土地を購入した。
詩人のアダムリンゼイ・ゴードン（Adam Lindsay Gordon）は、１８５３年～５４年に騎乗警察官（mounted policeman）としてペノーラ地区で勤務していた。
ジョン・リドック（John Riddoch）は、ヤルーン地区で３５０００エーカーの土地を１８６１年に購入して、５万頭の羊牧場を経営した。ウィリアム・ウィルソン（William Wilson）がリドックにぶどう園を勧めた。１８６３年頃、ペノーラはアデレード以外では最大の図書館を設置した。ペノーラには文学の伝統があり、詩人のアダムリンゼイは度々、ペノーラを訪れて、ジョン・リードックと旧交を温めた。
１８６６年、聖人マリー・マキロップがカトリック教会のジュリアン・テニソン・ウッズ神父（Father Julian Tenison Woods）の助けを得て教会学校Sisters of St Joseph of the Sacred Heartを開校した。マリー・マキロップは、豪州、NZで多くの学校を開設したが、その最初の学校として名高い。
１８６６年に、マリー・マキロップを助けた。
１８９０年頃、ジョン・リドックは、クナワラ・フルーツ・コロニー会社（Coonawarra Fruit Colony）を設立した。ヤルンパークの２０００エーカーの土地は、１０から３０エーカーの土地に分割して、割安な条件で農家に売却された。農家は、ワイン用ブドウ園や蘭園を作った。この土地分割売却によりクナワラのワイン産業は急成長した。１９０１年にジョン・リードックは他界した。
１９０８年にビル・レッドマンがクナワラ地区でワイナリーを設立したが、その後の半世紀に渡って、当地のワイン産業を引っ張った。
１９５１年にデビッド・ウィンがリードックのワイン用ブドウ園とワイナリーを購入した。
１９６０年代に、この地区の土地がワインに向いていることが、科学的に分析された。
このページのトップへ