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メルボルングラマー高校 Melbourne Grammar School

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チャールズ・ウェブ

1850‐59

2018年3月25日(日)
メルボルングラマー高校
Melbourne Grammar School
セントキルダ通り
St Kilda Street
メルボルン Melbourne
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メルボルン・アングリカン教会ペリー司祭(Bishop Perry )は、NSW植民地ポートフィリップ地区チャールズ・ラトローブ長官にアングリカン教会学校の土地を払い下げるように1850年頃から要望していて、1855年に現在の土地が貸与された。

撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 1/800 F4.5 ISO感度 200 太陽光 露出補正 -1/3 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2018年1月19日8:43 板屋雅博撮影

 その間に教会学校の基本憲章を制定した。学校設立基金は、植民地政府と民間からも寄付であった。1856年に建築コンペが実施され、建築家チャールズウェブ(Charles Webb)とトーマス・テーラー(Tomas Taylor) のチューダー様式が採用された。1856年7月30日にペリー司祭は礎石を置き、1858年にリバーランド・ジョン・エドワード・ブロンビー( Reverend John Edward Bromby)学長のもとで授業が始まった。1875年6月に図書館が設置され、学校の紋章とモットーが採用された。ワドハースト校舎(Wadhurst)が1878年に設立された。最初は、寄宿舎に入りきれなかった生徒を収容するためであったが、1886年に中学校となった。メルボルングラマー校は、グリムメイドハウス( Grimwade)を獲得して中学校としたために、ワドハースト校は、高校の低学年校舎となった。1942年に第二次大戦が始まると米軍は、メルボルングラマー校とワドハースト校を米軍メルボルン派遣部隊の司令部として接収した。

 学校は、1944年に校舎を取り戻して学校を再開しt。メルボルングラマー校は、セントキルダ通り、ドメイン通り、ドメインストリート、ブロンビー通りで囲まれる15エーカーの広大な土地に立地している。学校は、当初に貸与された土地の周辺部も購入している。敷地の中には3つの楕円形競技場(メインオーバル、ストリートオーバル、ワドハーストオーバル)があり、たくさんの建物群がある。1856年から建築が始まり、現在も継続して建築が進められている。最初の建物は、1856年から58年にかけて建築されたものでブルーストーンを建材としてフリーストーン石材を化粧用に使用している。敷地の入り口に立つ建物( gate lodg)と本校舎(quadrangle)西側建物がある。



 中央のウィザービータワー(Witherby)は、1876年に完成した。本部校舎は、ウェブ&テーラー事務所の設計、チューダーゴシック様式で1861年から1891年にかけて建築された。1876年以降は、チャールズウェブの当初の設計に変更は無く、その後に建設された建物も初期の建物に調和したデザインで建設された。ゴシック様式のチャペルは、著名な建築家A E Johnsonの設計で1892年建設。
1905年にゴドフリー&スポワーズ(Godfrey & Spowers)を設計パートナーに指名し、同校の卒業生を学校建築家として採用する制度を始めた。1898年にInskip and Butleによって設計されたカミングウィング( Inskip and Butle)は1908年に完成した。1910年にロスメモリアルゲート(Ross Memorial Gates)が完成、1913年にゴドフリー&スポワーズの設計でジュリビーウイング(Jubilee Wing)が本部校舎に隣接して建てられた。

 1928年にHugh L Peckの設計で第一次大戦で戦死した同校卒業生を記念して戦争記念館が完成した。1927年にスチール記念グラウンドがブロンビー通り西側に沿った場所に作られた。この時にバレットゲート(Barrett Gates)とゲート小屋からの小道がこの時に作られた。第二次大戦後に更なる建築計画が始まり、1954年にブロンビービル、1959年に100年記念ビル(Centenary Building)、1961年に科学館(Science Wing)が完成した。どれもチューダー・ゴシック様式をベースにした国際的建築様式の建物である。



 メルボルングラマー校の土地造成は、1858年に始まり、クリケットグラウンドは1868年に作られた。1869年に60本の装飾用木々がセントキルダ通りに沿って植栽され1972年に土地が改良された。
1875年にも植栽され、1908年に Monterey Pineが植栽された。

メルボルングラマー校はビクトリアで最古の私立宗派設立の高校であり、最も有名な学校で19世紀中頃から現在まで独自のコンセプトを守っている。同校のブルーストーン製の校舎はオーストラリアで最も素晴らしい学校建築物のひとつである。チューダーゴシック様式は、英国の伝統的な上級カレッジの様式を踏襲したものである。

 Melbourne Grammar School Main Quadrangle
建築:1856年
住所:343 St Kilda Road
建築期:ビクトリアン
建築様式:チューダー朝ネオゴシック Tudor-Gothic
建築家:チャールズ・ウェブ(Charles Webb), トーマス・テーラー(Tomas Taylor)

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