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ホーソンブリッジ橋 Hawhorn Bridge 2023

2023年3月05日(日)  従来版
ホーソンブリッジ橋 
Hawhorn Bridge
ホーソン Hawthorn
メルボルン Melbourne
この場所の地図Google Map

ホーソン橋は、巨大なブルーストーンと錬鉄(wrought-iron)製の端であり、ヤラ川を挟んでリッチモンドとホーソンを結ぶブリッジロード道路(Bridge Road)にかかる橋である。


撮影データ iPhone XR
絞りF1.8 1/283秒 ISO感度 25 
2023年1月19日16:05 板屋雅博 撮影




メルボルンに定住が始まった1830年代からこの場所には渡し船があったが、その後、木製の橋がかかり、その次に鋼鉄製の橋がかかった。

ホーソン橋は、頑強なリベット留め(riveted)、錬鉄(wrought-iron)、格子トラス橋(lattice truss structure)などの上部構造(superstructure)を持ち、三重アーチ構造の穴開き式(triple-arched perforated)ブーストーン製柱と土台(piers and abutments)などが特徴である。

全長98m、中央部のスパンは45.7m、上を通る道路幅14.3mで豪州最古の現存する鋼鉄製トラス橋である。
1880年代以前の鋼鉄製道路用橋脚と同様に、ホーソン橋は輸入品の錬鉄を使用している。


ホーソン橋用に輸入された錬鉄は、ヘラルドオブモーニング号が火災を起こしてホブソン湾に沈んだ際に失われた。その後、再度、錬鉄は英国から輸入された。ヘラルドオブモーニング号の錬鉄はその後、引き上げられてレデスデールの町のミアミア橋に使用された。

馬引き鉄道トラムを走らせる為に、二重アーチ式のブルーストーン製の柱は、1858年に完成したが、1890年に拡張されて、三重アーチ式となり、格子トラス橋桁(girder)が加えられた。

1915年にホーソントラム鉄道会社(Hawthorn Tramways Trust)は、道路の上部に架設する3基の装飾性が高い鋼鉄製ガントリー(門型の構台:gantries)を設置した。ガントリーを通してオーバーヘッド式のワイヤーで電力をトラムに供給した。
ホーソントラム鉄道会社ではホーソンとキャンバーウェル(Camberwell)からシティへ至るトラムを地下ケーブル式から電気モーター駆動式に変更したトラムに電力を供給する為であった。


鋼鉄製ガントリーは、ホーソン橋の近くにあって似ているビクトリア道路橋にもかかっているが、H Wallace and Son Engineers社が製造した。
1929年から31年にかけて、橋用として初めて現場で使用されるアーク溶接(on-site arc welding)を使用して大掛かりな修理(substantial repairs)が実施された。

橋上の道路を強化コンクリート舗装する(reinforced concrete roadway)など短期間の修理期間を除いて、ホーソン橋は、1861年に建設されて以来、現役で使用されてきており、1890年代の姿を残している。



ホーソン橋は、豪州最古の現存する鋼鉄製トラス橋であり、鋼鉄製としてはビクトリアの最も初期の橋であり、ヤラ川にかかる最も古い橋である。
ヤラ川にかかる三番目の木造製ではない橋である。一番目は初代プリンセス橋、二番目は初代チャペルーチャーチ通り橋である。
メルボルンの東部近郊地区やヤラ川の富裕な農業地区への通路として重要であった。
ホーソン橋の建設により1890年代には、メルボルン東部のホーソン、キウ、キャンバーウェルなどがメルボルンの中産階級の住宅地(preferred abode)となり、メルボルンの社会や地理的な発展の原動力となった。
ホーソン橋は、鋼鉄製トラス橋として1800年代中頃の英国植民地でのエンジニアリングの実例として貴重である。


設計者は明確ではないが、土地道路エンジニア局(Board of Land and Works Engineer)主任トーマス・ヒギンスボーン(Thomas Higginbotham)の影響を受けていると指摘されている。

19世紀後半は、錬鉄を使って部分的に(in part)鋼鉄製橋建設の初期段階(experimentation )であった。鋼鉄を経済的に生産する製鋼炉の開発は錬鉄(wrought iron)の次の段階であった。

結果として、全ての初期の格子トラス橋(lattice truss)は、ガーダー橋(girder)は、建築的にユニークである。
Glenmona Bridge (H1846) (1871), McMillan’s Bridge (H1847) (1889), Cressy Bridge (1880), and the fore mentioned Mia Mia Bridge (H1419) (1868)などがある。


ホーソン橋は、橋の強化する為に1930年に現場で電気式アーク溶接(electric welding)を初めて使用しているが、技術的に重要である。

当時の最新技術開発で、工場でなく、移動可能式(portable)な設備で現場でのアーク溶接を可能にした。
ホーソン橋は、ヤラ川からの高度が高くブルーストーン製三連アーチ式穴開き橋脚を持っていユニークで芸術性が高い橋である。

Carries Bridge Road
Crosses Yarra River
Locale Melbourne, Australia
Characteristics
Design Wrought Iron truss
Total length 98 metres (322 ft)
Width 14.3 metres (47 ft)
Longest span 45.7 metres (150 ft)
History
Opened 1861


装飾性が高い頭上式門型鋼鉄製ガントリーは、20世紀の道路装飾デザインの普及を反映しているが、現在ではほとんど残っていない。
青々とした輸入品の植物や原生の植物で覆われた急な斜面に建つホーソン橋はヤラ一部として貢献している。


1915年にホーソントラム鉄道会社(Hawthorn Tramways Trust)は、道路の上部に架設する3基の装飾性が高い鋼鉄製ガントリー(門型の構台:gantries)を設置した。ガントリーを通してオーバーヘッド式のワイヤーで電力をトラムに供給した。

装飾性が高い頭上式門型鋼鉄製ガントリーは、20世紀の道路装飾デザインの普及を反映しているが、現在ではほとんど残っていない。


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