2015年8月29日(土)
RACV ビクトリア州ロイヤル自動車クラブ
Royal Automobile Club of Victoria
バーク通りとウィリアム通り
Bourke Street and William Street
メルボルン Melbourne
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RACVの歴史は1903年12月9日のポートフィリップホテル(Port Phillip Club)に始まる。自動車利用を促進し普及させることで、ビクトリア州社会に貢献することが目的で会員に施設とサービスを提供していく為に設立された。現在の会員数は一般会員数は2百万人、RCAVクラブメンバー数は29,000名である。
撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 価測光 1/320 F7.1 ISO感度 200 オート 露出補正 JPG レンズ
EF 24-70mm f/2.8L USM
2015年1月22日10:28 板屋雅博撮影
RACVビクトリア州ロイヤル自動車クラブ(Royal Automobile Club of Victoria)は会員制自動車オーナークラブで互助会的な組織である。道路上での救援などのロードサイドサービス、各種保険、自動車ローン、運転技術指導、旅行サービス、ホームセキュリティなどの各種サービスを行っている。RACVはRACVクラブというライフスタイルクラブ本部がバーク通りとウィリアム通りの交差点にある。リゾート施設をビクトリア州内に4か所、タスマニアとクインズランドに各1か所を持つ。月刊誌を発行し、旅行、ビクトリア州内のドライブ先の紹介、豪州他州や世界への観光、海員お得情報などを発信している。
RACVクラブ本部はバーク通りを登って行った左側に位置する。
オーストラリアに最初の自動車が輸入されたのは1890年代であるが、自動車が一般に理解され始めたのは1903年のRACVの設立に始まる。同年3月の鉄道ストライキの際、ハリージェームズ(Harry
James)とチャールズ・ケロー( Charles Kellow)はメルボルンの主要紙アーガスの編集長を新聞は州内の隅々まで自動車を使って配送すべきであると説き伏せた。
コリンズ通りを午前3時に出発し、新聞をカイネトンとキャッスルメインに配達し、午前9時半にはベンディゴへ到達した。汽車より1時間早い到達であった。同年9月のある日の午後、10数名のオートバイライダーがメルボルンの南にあるトゥ-ラディン(Tooradin)に集まった。ハリージェームズ、シドニー・デイ(Sydney
Day)、ジェームズ・コールマン(James Coleman)は自動車とオートバイの合同部会を組織することを誓った。
1903年12月にトゥ-ラディンの三人組はメルボルンのモーディアロックまでの自動車レースを行い、翌週、56名の有志によりRACVが結成された。当時のビクトリア州ではほとんど自動車は普及しておらず設立メンバーの多くは車を所有していなかったが、全員が自動車の可能性に期待していた。
オーストラリアで最初に自動車を輸入したのはブランズウィックのジョン・ペンダー(John Pender)でシカゴのマックス・ハーテル(Max
Hertel)が制作した。車は1897年11月8日にメルボルンに到着、13日に9マイルを走行したのが豪州での記念すべき自動車の走行記録である。
First automobile imported into Australia
ビクトリア州立図書館サイト
最初に近代的な自動車を設計したのはドイツのカールベンツ(Karl Benz)で1886年の事である。1900年頃にはアメリカではほとんど手作りの自動車メーカーが100社ほども乱立していた。手作りなので非常に高価であった。
大量生産方式により近代的な自動車を開発したのは米国フォード自動車であり、一般大衆が購入できる最初の車は1908年のフォードT型モデルである。
T型フォード (メルボルン百景) 追加画像
豪州で最初に自動車の生産を開始したのは1925年のジーロンのフォードであり、生産したのはやはりフォードT型モデルである。
豪州フォードモータース (メルボルン百景)
T型フォード
2008年1月26日
キングスドメインにて撮影。
大量生産の自動車が世界に無かった時代であり、オーストラリアでもほとんど自動車が走ってなかった1903年にRACVが設立されたのはオージーの新し物好きを物語っている。
オーストラリアで最初に生産された車は蒸気機関自動車であった。ファートン(Phaeton)という名前でアーマデールのハーバート・トンプソン(Herbert Thomson)とエドワード・ホームズ(Edward Holmes)が制作した。豪州ダンロップ社が制作した新型タイヤを使用した。1901年にハーレイ・タレント(Harley Tarrant)が最初のガソリンエンジン車をメルボルンで制作した。エンジンはドイツベンツ社製6馬力であった。
この車は現在、RACVが所有して展示している。
1903年にはRACVと同様の組織がNSW州と南豪州でも自動車クラブが設立された。1924年にはオーストラリア自動車連盟が結成された。
現在、フォード、GMホールデン、トヨタの3社が自動車を豪州で生産しているが、3社とも2016年、17年に生産を停止する。理由は人件費などの生産コストが他のアジア諸国に比べて高くなりまた関税が大幅に安くなったことで豪州で生産するメリットが薄れた点である。
豪州の自動車販売台数は人口の増大に伴い年間100万台を超え、更に増えていき、RACVも更に成長を続ける。
RACV
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