2012年11月17日(土)
鉱山学校 School of Mines
バララット大学
University of Ballarat リディアード通り南 Lydiard Street South
バララット Ballarat
ビクトリア Victoria
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バララットの最高学府は、もちろんバララット大学。その発祥は、ゴールドラッシュ時代の鉱山学校(School
of Mines)。リディアード通り南端にバララット刑務所と隣にあり、現在は、バララット大学の学部となっている。メルボルンの有名大学との合併の危機を切り抜けて独自性を保っている。
撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞り 8.0 1/160秒 ISO感度100 露出補正
オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /1USM 撮影:板屋雅博 撮影2011年2月1日
1850年代にバララットなどビクトリア植民地北部地方でゴールドラッシュが起こり、バララットでは人口が急増し、また富の蓄積も進んだ。メルボルンの植民地政府ではバララットの都市基盤の整備と共に高等教育機関の設立が強く要望された。中心となったのはビクトリア図書館設立の立役者であったレドモンド・バリー(Sir
Redmond Barry)。レドモンド・バリーは、バララットに学位を付与する大学の建設に努力している。
ビクトリア州立図書館(メルボルン百景)
1870年に設立された鉱山学校は、オーストラリアでは、シドニー大学、メルボルン大学に次ぐ3番目の大学であった。この建物は、バララット大学の記念ホールとして残っている。
正面は、バララット刑務所 Gaol Ballarat
鉱山学校は、鉱山学と関係する学問に基礎科学と実際的な教育を実施した。
基礎化学、エンジニアリング、冶金、化学、地質学などが有名となり、1998年にバララット大学と合併した。現在は、SMBキャンパスと呼ばれている。
鉱山学校には、基礎科学と実務科学ふたつの学部系統があった。基礎科学部では鉱山エンジ、地質学、教育、経営などの高等教育、実務科学部では羊毛、配管、レンガ積みなどの実務訓練などを実施した。
現在、ビクトリア州での金鉱山の役目は観光、スポーツ目的以外はほとんど無くなっている。しかし鉄鉱石、石炭、ウラン、石油、ガス、LNGなどオーストラリアは世界に冠たる資源供給国であり、鉱山学校やバララット大学の功績は特筆すべきものがある。
Walking Ballarat's Heritage
バララット大学構内図
ビクトリア州遺産に登録されている遺跡
バララット刑務所 gaol (1859-63)
ウェスレヤン教会Wesleyan Church (1858)
最高裁判所 Supreme Court (1868)
庭園 System Garden (1879)
バララット大学事務棟 Administration building (1899),
芸術学部 Arts Building (1914-16)
配管・配線教室 plumbing and wiring classrooms (1918-19).
VHR H1463 Ballarat School of Mines
1980年代後半、ビクトリア州ではドーキンの改革(Dawkins Revolution)と呼ばれる大学の統合の嵐、が吹き荒れた。 たくさんあったカレッジが、次々と吸収合併され、メルボルン大学、モナッシュ大学、RMIT大学、ディーキン大学、ラトローブ大学、ビクトリア大学が残った。バララット大学にもディーキン大学からの合併話しがあったが、地方の大学としては唯一、独立を保った。現在では、メルボルン大学と提携している。
2012年オーストラリアの大学ランキング
1位 メルボルン大学 (世界ランク28位)
2位 ANU国立大学 (37位)
3位 シドニー大学 (62位)
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