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フィッツロイトップ

フィッツロイ エンジンハウス Fitzroy Engine House

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2013年2月26日(火)
フィッツロイ エンジンハウス
Fitzroy Engine House
ニコルソン通りとゲートルード通りの交差点
Nicholson Street and Gertrude Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

ニコルソン通りとゲートルード通りの交差点に建つこの優雅な建物は、メルボルンが誇る世界最大のケーブルトラムシステムの軌道ケーブルを駆動するエンジンハウスであった。高価な鋼鉄製ケーブルを毎年膨大な量を輸入した。マーベラス・メルボルンを象徴する建物である。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/1250 F7.1 ISO感度 200 太陽光 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2013年1月15日18:12 板屋雅博撮影

 フィッツロイ・エンジンハウスは、メルボルン・ケーブルトラム公社(Tramway Trust)によって1886−1887年に建設され、メルボルン・トラムウェイ・オムニバス会社に貸し出された。設計は、公社社員のアレキサンダー・ダビッドソン。建築は、Martin and Peacock社で費用は11,137ポンド。この建物は、公社用としては全部で12か所あったエンジンハウスの三番目に建てられ、最も大きなものであった。公社以外の独立系では、ノースケット(Northcote)にもう一か所があった。ニコルソンでは3本のケーブルを駆動していた。最も長いケーブルは、約23880フィート(7.3km)。
ケーブルトラムの時代が終わる1940年10月26日、最後まで駆動を続けたエンジンハウスでもあった。エンジンハウスは、メルボルンの市内輸送システムの重要な役割を果たした。

メルボルンケーブルトラム本社

 MMTB building
フィッツロイ エンジンハウス
Fitzroy Engine House
住所:48 Nichloson
建築年:1886年
建築用途:交通、ステーション
現在の用途:使用されていない。
建築家:Alexander Davidson
建築期:ビクトリアン
建築様式:ビクトリア調イタリア様式

主な特徴
窓枠や支持材がメルボルンのブルーストーンで出来ている。両面のファサードは、ふたつの色彩を持つ明るい赤色のレンガで構成されている。

Walking Melbourne




 ゲートルード通りからコリンウッド方面へ。左奥は、プロジェクトハウス。空中の電線は現在の電気式トラム。

フィッツロイは、メルボルンの北部地域への交通路として重要な地区であり、そのためこの場所にエンジンハウスが建設された。ニコルソン通りとゲートルード通りの地下にはエンジンハウスから供給されるケーブルが駆動された。この交差点は、メルボルン北部の最も重要な交差点となった。
ケーブルは全て英米からの輸入品であった。日本にもまだ製鉄所が無い時代であり、鋼鉄製のケーブル非常に高価であった。
当時のメルボルンが如何に裕福な都市であったかがわかる。
現存するエンジンハウスは6か所の中で、ニコルソンエンジンハウスは、ほとんど完全に当時の姿を残している。

ノースメルボルン エンジンハウス

 ニコルソン通りからシティ方面。
エンジンハウスが建設された当時は、電気がまだ普及してなく、モーターもない時代。
エネルギーは石炭を焚いて水蒸気を起こす石炭蒸気機関。蒸気のエネルギーでピストンを前後させレシプロエンジン。巨大なフライホイールを回して、巻きつけた鋼鉄製のケーブルを市内の地中へ送り出した。地中には、ケーブルを通す土管が張り巡らさせていた。

 ナショナルトラスト Onmydoorstep

ケーブルトラム メルボルン博物館

ポートランド ケーブルトラム 

 ホーソントラムデポ  トラム博物館

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