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Carlton Refuge (Queen Elizabeth Maternal and Child Health Centre)

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メルボルンの社会史

建築史1870-79


2019年8月4日(日)
カールトン避難所
Carlton Refuge (Queen Elizabeth Maternal and Child Health Centre)
カールトン Carlton
メルボルン Melbourne
この場所の地図

カールトン避難所は、売春に従事していた若い独身女性の矯正施設として1857年に設立され、1861年10月9日ににカールトンのこの場所に移転してオープンした。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU絞り優先優先AE 評価測光 絞り 9.0 1/250秒 ISO感度200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2019年1月14日 10:32

VHD 

emelbourne

矯婚外の最初の子供を生んだ女性の為の正施設又はマグダレン保護施設(Magdalen Asylum)が目的であった。女性たちは、家屋内の労働に従事して、訓練されたが、実質的には、囚人であった。1870年からは、女性たちは自分の子供を連れて入居が可能になった。カールトン避難所は、プロテスタント・キリスト教会の福音主義原則に基づいて運営された。英国教会( Church of England)と長老派教会 (Presbyterian Church)が協調した努力があった。その他のプロテスタント教会もチャペルでの礼拝を協調して行なった。




  その後、徐々に施設が拡充されて、身寄りのない子供達の保護、未婚の母親とその子供に対しての母親としての訓練、幼児ケア、住民ケアや付随するサービスなどを実施してきた。1861年の開始から現在までこの場所で同じ用途で使われている。建築当時の1861年のものは、ダイニングルーム、洗濯場で、1861−63年に寮母室、1881年にチャペル、1882年に医療棟、1907年に寮棟、事務室、1951年に赤ちゃん健康センターが建設された。1997年に閉鎖された。





 カールトン避難所は、ビクトリアに於ける未婚の母の住居・避難所として、メルボルンの開拓初期に作られており、また使用用途を明確にした建築物として歴史的な重要性が高い。初期の社会福祉施設であり、またビクトリアに於けるプロテスタント派教会の慈善団体の貢献であった。19世紀ビクトリアの宗派主義的な状況や強い福音主義運動を物語っている。





カールトン避難所は、1861年に設立されて以来、女性と性的関心に対しての変化を明示している。
チャペルは、売春を行った若い女性が罪や非行を自任して後悔して、徳のある人生を導くという創立者の意図を例証している。幼児健康センターは、ビクトリア州を通して子供の健康ケアを女性にアドバイスする運動を進めていた。チャペルは、建築美術的に、また宗派主義的に重要な建築物である。


 

Refuge 避難所
reformatory 更生、矯正施設
Asylum 保護施設 
illegitimate認められない、婚外の
care for neglected children 身寄りのない子供達の保護
mothercraft:skill in or knowledge of looking after children as a mother
matron 寮母
sectarian nature 宗派的な状況
evangelical 福音主義 sexuality 性的関心
evolution 進化 reformist 改革主義者
zeal 熱意 exemplify 例証する。
inculcate 教え込む 
penitence 罪や非行を自任して後悔する。
virtuou 高潔な

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