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旧リッチモンド発電所 Richmond Power Station

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2008年10月30日(木)
旧リッチモンド発電所
Richmond Power Station
クレモ−ン Cremorne
メルボルン Melbourne
この地区の地図Googole Map

リッチモンド発電所は、ビクトリア州の最も古い発電所です。メルボルンが石炭ガスから電気へ転換した重要な意義を持っています。

昨年の今日 2007年10月30日(報時球 タイムボール

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 リッチモンド発電所は、ビクトリア時代(1850−1900年)のNew Australian Lighting and Traction Companyの石炭火力発電所です。1891年に操業を開始して、1976年に停止しました。ビクトリア植民地における最初の交流発電所(AC alternating current )のひとつで重要な産業遺産です。
これ以前には、直流発電所が作られましたが、交流電力は、遠方に送電する上ではるかに有効でした。
建築的にも重要な建物で、現在ではオフィスビルに変身しています。
広い地区では、リッチモンドに属しますが、現在のサバーブは、Cremorneです。
リッチモンド駅とサウスヤラ駅を結び、ヤラ川にかかるリッチモンド鉄道橋の直ぐ北側にあります。

リッチモンド発電所
Richmond Power Station
住所:ODDYS LANE CREMORNE
建築年:1891年
建築期:エドワーディアン
建築家:Charles Debro
Victorian Heritage Register H1055

Walking Melbourne

リッチモンド発電所は、チャーチ通りから少しヤラ川寄りに建っています。
チャーチ通りには、ウィリアムピットの傑作ブライアント&メイがあります。

ブライアント&メイ 

リッチモンドトップ

 当初、リッチモンド発電所は、リッチモンド、プラーン、サウスメルボルンのサバーブに電力を供給していました。メルボルンには、もう1社の電力会社がありました。A U Alcock's Electric Light and Motive Power Companyです。この2社は、1899年に合併してElectric Lighting and Traction Company of Australiaが作られました。

1900年代に入り、電力需要の拡大と共に発電所も拡張されました。1913年にボイラーと発電機室が東側に増設され、煙突が建設されました。1919年には、二号煙突を増設、1922年には、事務所棟の2階部分が新設されました。写真の大部分は、この時期のものです。1930年には、州立のState Electricity Commission of Victoriaが設立されて、吸収されました。1951年に重油焚きの発電設備が新設されました。

  チャーチ通りから駐車場を経てこの建物が見えます。

火力発電所がメルボルンの都市の中心部で稼動するには、無理があり1976年に通常の操業を停止しましたが、その後も1980年代までは電力ピーク時に使用されていました。
煙突は、老朽化により1980年代に解体されました。映画のバンコックヒルトンやいくつかのテレビドラマがこの建物で撮影されています。

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