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F1グランプリ

メルボルンF1グランプリ2010

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小林可夢偉フリー走行

予選 Qualifing Session

小林可夢偉 クラッシュの瞬間

マクラーレン・バトン勝利

タイプ056 エンジン


事故は、レース直後の第6コーナーで起こった。
左側は、小林が乗るBMWザウバー(カー番号23番)。既に何らかの自損事故で左側のタイヤに損傷が発生している。その他の車には損傷は見られない。
右はぶつけられるトロ・ロッソのブエミ、その右後ろは、ウィリアムスのヒュルケンブルグ。

決勝レースは、28日(日)の午後5時過ぎにスタートした。第6コーナーでの順位
@レッドブルのセバスチャン?ベッテル(ドイツ)、Aフェラーリのフェリペ?マッサ(ブラジル)、Bレッドブルのマーク?ウェバー(オーストラリア)Cルノーのロバート?クビサ(ポーランド)Dメルセデスのニコ?ロズベルグ(ドイツ)Eマクラーレンのジェンソン?バトン(イギリス)Fマクラーレンのルイス?ハミルトン(イギリス)Gフォース・インディアのエイドリアン?スーティル(ドイツ)Hウィリアムスのルーベンス?バリチェロ(ブラジル)







メルボルンF1グランプリ2010の見所。   2010 日豪プレス

今年のメルボルングランプリは、3月25日(木)から28日(日)までの4日間、アルバートパークで行われる。
メルボルンの市内では、前人気を煽ろうと2月末よりイベントが開始された。
ヨーロッパでのテレビ観戦に合わせて夜間開催を要求されたが、ビクトリア州政府は、昨年から午後5時スタートとするなどでFIA(国際自動車連盟)に譲歩し、2015年までのメルボルンでの開催を確保している。
大幅に揺れ動くF1グランプリだが今年の見所を整理した。

コンストトラクター(マシンメーカー)。トヨタ、BMWが撤退。トヨタ、ホンダからは、エンジンの供給も無いので日本勢は残念ながら完全撤退。ブリジストンも2010年を最期にタイヤの供給から撤退する。昨年ホンダから引き継いだブラウンGP(グランプリ)は、メルセデスに買収されてメルセデスGPとなった。名門メルセデスのF1復帰は55年ぶりのこと。世界の自動車メーカーの撤退が相次ぐ中での復帰は驚きで見られている。

有力コンストトラクターは、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスGP、昨年好調のレッドブルの4チームの戦い。これに名門ウィリアムズ、ルノーがどう戦うかの構図だ。

一方、新規参入組は、バージン・レーシング、ロータス、コンポスの3チームがほぼ確定。
バージンは、昨年はメルボルングランプリの最中にブラウンGPをスポンサーすると発表して驚かせたが、自分のチームを持ちたいというバージン航空のリチャード・ブランソン会長の思いが実現した。
1958年から1994年までF1に参戦していた英国の名門チーム・ロータスの血筋を引くロータスF1チームは、マレーシア資本のチーム。

エンジンでは昨年、大活躍したのは、メルセデスFO 108W。ブラウンGPは、ホンダのRA808Eに変えてFO 108Wを使ったのが、年間8勝と圧勝した主な原因と考えられる。
FO108エンジンは、マクラーレンが長く使っているが、2008年にはルイス・ハミルトンがFO 108Wで年間チャンピオンとなっている。今年は、メルセデスGP、マクラーレン、フォースインディアが改良型FO 108Xを使用する。
久々に英国の名門エンジンメーカー、コスワースが登場していることに注目したい。2006年以来の登場であるが、バージン・レーシング、コンポス、ロータスの新規参入チームや、古参のウィリアムスにコスワースCA2010エンジンを供給している。
レッドブル、ルノー勢は、ルノーRS27-2010エンジンを搭載する。
巻き返しを図るフェラーリ、ザウバー及びレッドブルの弟分であるトロロッソ(レッドブルのイタリア語)は、フェラーリの056エンジン。
エンジンでは、わずか4メーカーの戦いだ。

ドライバーでは、最も注目を集めるのが2007年に引退した皇帝マイケル・シューマッハの復帰。昨年、マッサが怪我をした際にフェラーリに復帰と騒がれたが、今シーズンは、メルセデスGPのメインドライバーとなった。3年のブランク後に復帰して好成績を収められるほどF1は甘くはない。しかし皇帝シューマッハならばもしやと、ファンを熱くさせている。ファンならずとも好成績を期待したい。
2009年世界チャンピオンのジェンセン・バトンは、2003年から2008年までホンダF1のレーサーを務めて日本のファンには馴染みが深い。ホンダから引き継がれたブラウンGPを駆ってメルボルンF1から始まる昨年前半の7戦で6優勝と荒稼ぎしただが、後半10戦では1勝も出来なかった。今シーズンは、マクラーレンへ移籍。名門マクラーレンの同僚で2008年世界チャンピオンのルイス・ハミルトンと共に常勝マクラーレンの復活が期待される。
 レッドブルのふたりのレーサーも見逃せない。昨年年間総合2位のセバスチャン・ベッテルと4位のオーストラリア期待のマーク・ウェバーだ。昨年は、ベッテルが4勝と安定した力を発揮している。ウェバーは、2002年にF1に参戦して以来、2008年までは優勝がなく、年間順位も10位以下と低迷。選手生命も危ぶまれたが、昨シーズンは、優勝2回、年間4位と遂に花が咲いた。ブラジルGPで優勝、最終戦アブダビでも2位と好調であり、メルボルンF1で優勝して故郷に錦を飾って欲しいところだ。
 昨年、まったく残念な結果に終わったのが常勝フェラーリ。2007年世界チャンピオンで人気No1のキミ・ライコネンは、1勝を上げたのみで年間6位。今年はフェラーリがフェルナンド・アロンソと契約したために、F1から離脱。同僚のフェリッペ・マッサは、ハンガリーGPでバリチェロのマシンから飛んできた部品が原因でのクラッシュで頭蓋骨を損傷し、昨シーズンは復帰できなかった。今シーズンは、初戦から復帰予定。

ホンダもトヨタも無き今シーズンの日本ファンに取って、最期の砦と期待されるのが、ザウバーの小林可夢偉。1986年生、23際。
2005年にヨーロッパでフォーミュラカーレースで優勝。2009年に日本グランプリでトヨタF1チームのリザーブドライバーであった小林が、ティモ・グロックの代役で出走。ブラジルGPでは、トヨタFのレギュラードライバーとして参戦し、日本人として18人目のF1ドライバーとなった。
ブラジルGPでは年間チャンピオンを狙うジェンセン・バトンと互角の戦いを演じて9位に入賞。2009年最終戦のアブダビGPでも6位入賞してポイントを獲得しF1ドライバーとして一躍、名を高めた。トヨタの撤退によりシートを無くしたが、2010年は、ザウバーと契約してレギュラー・ドライバーの地位をゲット。トヨタなど日本のコンストラクターやエンジンなどのいわゆるひも付きでないケースとしては初めてのこと。
2009年は、ウィリアムのレギュラードライバーとして活躍した中嶋一貴は、ポイントを上げられないまま終了し、2010年は、ウィリアムを離脱。セルビアのステファンGPと契約したが、現在のところステファンGPがF1に出場できるかは不明。

昨シーズンから継続しているのが、レギュレーションの問題。予算制限の問題は、F1コントラクターをふたつに分裂の危機に追い込み、一時は、新F1リーグの結成にまで発展したが、その後は沈静。今年のレギュレーション変更で最も大きいものは、給油が禁止になったこと。このことにより、大型の燃料タンクが必要になり大幅な設計変更となった。燃料を気にしながらの走行となり、面白みが半減するという意見も多い。

問題山積みのF1グランプリだが、あの甲高いF1サウンドが今年もメルボルンに帰ってくることは間違いない。ぜひアルバートパークでF1を観戦しよう。



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