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コメディフェスティバル08

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コメディフェスティバル タウンホール

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2008年3月28日(金)午後6時半
コメディフェスティバル
International Comedy Festival
市庁舎 タウンホール Town Hall
スワンストン通り Swanston Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

今朝は、10度ほどと真冬並みの寒さになりました。家庭や事務所などでは一斉に暖房が入ったと思います。街ゆく人もオーバーコート、皮ジャン、マフラーと完全に冬支度となっています。(Tシャツの若者もいます。)

昨年の今日2007年3月28日(FINA世界水泳メルボルン大会

タウンホール前の掲示板には今日のスケジュールがびっしりと書いてあります。

 タウンホールは、コメディフェスティバルのセンター劇場です。係員の数も多く、準備に余念がありません。右の女性もスタッフです。

メルボルン タウンホールは、1869年にメルボルンで最も格式が高い建築家ジョセフリード(Joseph Reed)によって設計されました。ジョセフリードは、 英国イングランドのコーンウォール(Cornwall)で資産家の息子として1823年に生まれました。英国で建築を勉強した後、30歳の時1853年7月ににメルボルンへ移民してきました。
その翌年1854年1月には、ビクトリア植民地では初めての公共図書館(現州立図書館)の建築コンペに参加して一等賞を勝ち取っています。同じ年には、コリンズ通りのNSW銀行ビル、ジーロンタウンホールを設計しています。1856年には、ビクトリア植民地建築家協会のメンバーに選出されています。

 二人とも劇団のメンバーで、客寄せをやっています。こんな即興劇も楽しめます。

ジョセフリードは、1858年には、メルボルン大学設計主任に選ばれています。このころにはメルボルンでは、No1の設計家となっています。このころの作品には、
ロンズデール通り Wesley 教会
ロンズデール通り ビクトリアロイヤル協会
コリンズ通り バプテスト教会
があります。1863年にヨーロッパ視察旅行へ出かけ、伝統的なレンガ建築を手がけるようになります。エルウッドにあるリッポンリー(Rippon Lea ナショナルトラスト)などが代表例です。メルボルンタウンホールもこの頃の作品で、絢爛な第二帝国様式を取り入れています。ヨーロッパ16世紀のシャトー(お城風)様式やイタリアンなどを積極的に取り入れています。1873年には、ビクトリア建築家協会会長に選出されました。

 案内書(インフォメーション)。掲示板のすぐ隣にあります。ここでは、チケットは販売していません。チケットは、矢印の方向のボックスオフィスへ。コリンズ通り側にあります。金曜日は、かなりの列をなしています。

それからの10年は、クラシカル様式を軸としてジョセフリードの最も充実した時期となります。
トレードホール(1873年)
ロイヤルエキジビションビル(1879年 世界遺産)
メルボルン大学Ormondカレッジ(1879年)
セントポール大聖堂(1884年)
と大作を完成させています。
ジョセフリードが作った設計会社(Bates, Smart and McCutcheon)は、現在でもメルボルンで活躍しています。


 金曜日なのでなんの劇を楽しむか思案中の若者たち。金曜の夜は朝まで続きます。

これほど活躍したジョセフリードですが、晩年は財政的に困窮をきたし、1890年に病気で亡くなっています。KewのBoroondara 墓地に眠っています。

ジョセフリード(豪州伝記集)


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