2007年4月5日(木) 19時15分(今日の一枚へ戻る)
プリンセス劇場 Princess Theatre
メルボルン国際コメディフェスティバル Melbourne International Comedy Festival
メルボルン Melbourne
Melway 1B−V4
午前中は、雲が多くてはっきりしない天候でしたが、午後からはかなり晴れてきました。夕方は雲も多少出てきました。気温は、最高気温が20度以下で益々寒くなってきました。
画像は、スプリング通りの対面にある州議事堂前から撮ったもの。午後7時半頃。
プリンセス劇場は、メルボルンの東の端、スプリング通り(Spring Street)に位置します。歴史的な建築物が多いスプリング通りですが、プリンセス劇場の優雅な姿はひときわ目立っています。
プリンセス劇場は、1854年に劇場支配人であったGeorge Coppinによって建設されました。彼はメルボルンのいくつもの劇場を所有したために、メルボルンの劇場の父と呼ばれています。現在の劇場は、初代の建物に正面のファサードを追加して1857年に作り変えたものです。更にメルボルンの名建築家ウイリアムピットにより1866年に完成しました。当時のお金で50000ポンドの巨費を投じています。建築様式は、フランスのナポレオン三世時代である第二帝国様式を取り入れています。ビクトリア時代と同じ頃に当たりますが、より豪華な建築様式です。窓の詳細な装飾が見事です。
ゴールドラッシュにより、流れ込んだ資金でメルボルンの芸術もまた黄金時代を迎えていたのがわかります。
カフェバー『Federici』
劇場付属のカフェバーです。プリンセス劇場は、メルボルンの劇場の中では珍しくほとんど使用されていません。従ってこのFedericも普段はオープンしていません。半年振りのオープンです。
劇場の開演を待つお客さんで一杯です。
Federici Bar (Princess Theatre)
163 Spring Street, Melbourne Tel. 9299 9823
Federiciの名前は、1888年にプリンセス劇場で、歌劇『ファウスト』の最終楽章を演じている最中に心臓発作にて急死したオペラ歌手の名前から来ています。ファウストの劇の中で、地獄に入る門を通り越えた場所で、発作を起こしたと伝えられています。以降、プリンセス劇場ではFedericiの幽霊が現れるようになりました。しかし劇場側ではFedericiの幽霊を敢えて、追い払うことはせず、かえって幽霊の存在を認めるようになりました。このカフェがその存在を認めている証です。幽霊の名前をカフェに名付けるとは、メルボルンらしい優雅さです。
The Haunted Bookshop
Haunted Theatre
オペラ劇場の怪人 The Phantom of the Opera Federiciの幽霊は、この劇の時にも良く現れると言われています。
ただし現在は、コメディフェスティバルをやっています。
コメディフェスティバル及びオペラ座の怪人のチケットは、ここの劇場窓口、タウンホールの特設窓口、Ticketekなどで購入出来ます。
特にこのチケット売り場でも良くFedericiの幽霊を見かけます。
オペラ座の怪人公式Web
Warner Brothers
メルボルン国際コメディフェスティバル Melbourne International Comedy Festival
昨日から始まり、4月29日までメルボルン市内の30箇所以上の劇場、レストラン、特設会場で行っています。サマータイムが終わってメルボルンの夜が早くやってくるこの時期がおとなのコメディを楽しむ時間です。
『The Jim Henson Company's Puppet Up』
子供不可。
That's Melbourne
コメディフェスティバル公式Web
Puppet Up ビデオあり。
Tichetek公式web
プリンセス劇場の正面のファサード
メルボルンの天才建築家ウィリアムピット(Wirriam Pitt)の作品は、装飾を多様した優雅な作風で知られています。中でも有名な作品は、リアルトビルディング(Rialto Building)、セントキルダのタウンホール(最後の画像)、中華街にあるゴードンハウスなどたくさん残っています。
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