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コモンウェルス銀行ビル Commonwealth Bank Building

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2010年10月6日(水)
コモンウェルス銀行ビル
Commonwealth Bank Building
バーク通り
Bourke street
メルボルン Melbourne
この場所の地図

バーク通りにひっそりと建つ旧コモンウェルス銀行ビルは、メルボルンのアメリカン・アールデコの傑作と云われている。アメリカン・アールデコとは何か。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU絞り優先AE 評価測光 絞りF10.0 1/250秒 ISO感度 100 露出補正 AWB JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM

コモンウェルス銀行ビル
建築:1940年
設計:豪州連邦建築局
場所:219-225 bourke street

メルボルンにはアールデコの建築は、数多く残っているが、コモンウェルス銀行ビルは、アメリカン・アールデコの傑作と云われている。当時のメルボルンには、132フィートの高さ制限が設けられていたが、そのぎりぎりに収まっている。

建築された1940年は、既にヨーロッパで第二次世界大戦が始まっており、太平洋でも1941年に日本と米英豪が戦争に突入する少し前の緊迫した状態。

 正面は、パーラメントからセントパトリック大聖堂。
コモンウェルス銀行ビルは、スワンストン通りとラッセル通りの中間のバーク通りに位置している。

アールデコは、1930年代前後にアメリカを中心として発展した芸術。特にアメリカの大量生産に支えられた工業美術が有名。

1925年のパリ万国博覧会は、そのテーマを
現代装飾美術・工業美術(Exposition Internationale des Arts Decoratifs et Industriels modernes)としたが、その略称をアールデコ(Art Deco)としたことに始まる。

 19世紀、1800年代後半は、石炭や薪などの火力を熱源として水蒸気を起こす蒸気機関が産業を引っ張ってきた。1900年頃から電気がエネルギー源として世界に登場。1910年頃から自動車が発明され、工場ではオートメーションが急速に進んできた。
工場による大量生産を背景にして登場した芸術がアールデコと云える。石炭と薪の時代を代表する芸術がアールヌーボー、電気と大量生産の時代がアールデコとも云える。アールデコを象徴する建物は、ニューヨークのエンパイア・ステートビル(1930−1931年建築)、クライスラービル(1928-1930年)、ロックフェラービル(1930-1939年)。

 
 メルボルンのアールデコ建築
Manchester Unity  1932年
Myer Emporium 1933年
Police Headquarter 1940年

1930年代の前半が大半。1930年代後半は、第二次世界大戦の時代に入る為、数は少なくなっている。

アールデコ建築の特徴は、曲線と直線の組み合わせにあるが、アメリカン・アールデコ建築は、比較的曲線が少なく直線が多いのが特徴。曲線を利用したものは優美な感じを受けるが、直線が多い建物は男性的な強い印象がある。

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