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旧高等裁判所 Melbourne Magistrates Court

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2013年3月20日(水)
旧高等裁判所
Melbourne Magistrates Court 
現RMIT大学ビルディング20
ラトローブ通り(La Trobe Street)とラッセル通り(Russell Street)の交差点北西角
この場所の地図 Google Map

メルボルン高等裁判所は、非常に厳めしい雰囲気を持つ建物である。この一角は1840年代から100年ほどの間、メルボルンとビクトリアの司法の中心地であった。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/250 F10.0 ISO感度 200 太陽光 露出補正-1/3 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2013年1月18日10:35 板屋雅博撮影

 メルボルン裁判所
Melbourne Magistrates Court
住所:Russell Street and La Trobe Street
建築年:1911年ー1914年
設計:GBH Austin
建築会社:Swanston Brothers
建築期:エドワーディアン(Edwardian)
建築スタイル:ロマネスク
外装材:モーラボール(Moorabool)産サンドストーン、 Batesford 石灰岩、レンガ、Gippslandの大理石、
階層:2階建て

1880年のネッドケリーの裁判で、裁判官のSir Redmond Barry もこの場所で行われた。


  この場所には1843年にビクトリア最初の最高裁判所が建てられていた。最高裁判所がロンズデール通りに新しくウィリアム通りとロンズデールの交差点に移動になり、この裁判所は、高等裁判所(Court of Petty Sessions)になった。高等裁判所は、1911年から1914にかけて州政府公共土木課GBH Austin設計、スワンソン兄弟会社施工により建設された。
高等裁判所は、ノルマン式ロマネスク様式で建てられた役所建築物の代表として建築当時の姿をそのまま残している。一般的にロマネスク様式は、謹厳で寄せ付けない側面を持つため、裁判所や刑務所に良く採用される建設様式であり、伝統的な古代英国法を連想させる。高等裁判所は、メルボルンの法と秩序の象徴であった。

Old Melbourne Gaol 中庭 

旧警察署ビル

 ラッセル通りとラトローブ通りの交差点は、メルボルンの設立当時から司法と関係している。メルボルン刑務所、City Watch House、旧警察本部などが集まっている。ビクトリア州の犯罪行政がどのように構成され機能しているかが理解できる。
設計者のGBH Austinは、Melbourne State カレッジ(1888年)、Camperdown Court House (1886−87)を設計している。.

Melbourne State カレッジ(1888年)

 現在、高等裁判所は、RMIT大学のシティキャンパスとして使われている。
1997年RMIT大学は、この一帯のPolice Garage, City Watch House、Magistrates’ Courtを購入し、RMIT大学シティキャンパスとして活用している。

RMITビルディング20

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 メルボルン高等裁判所正門
この正門のレンガには無数の小さな穴が開いている。これは1979年のラッセル通り爆弾事件により開けられたもの。この事件は1979年製GMホールデン、コモドアに仕掛けられた爆弾が警察本部前で爆発し、勤務中の21歳の女性警察官Angela Taylorが死亡、22名が負傷、警察本部や周辺の建物にも大きな損害を与えた。警察は、Stan Taylor, Peter Reed, Craig Minogue and Rodney Minogueの4名を逮捕した。動機は警察に対する復讐であった。

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